A Kind of Guise





mathematicsでは2012FWで3シーズン目の取扱いになります。

去年の秋冬、初めて作品を見た時、
「何て素朴な服なんだろうか」
と感じました。


ただ一見素朴ミリタリーコートなんですが、表はコットン地、裏はムートンの総張りという実にダイナミックな服だったんです。


ドイツの真面目さ、堅さを持たせながら、こっそり遊んでいると言うか。








A Kind of Guiseというブランドは
2009年にドイツのミュンヘンを拠点として設立されたデザインチームです。


Tシャツ、バッグからデザインをスタートさせ、今でもコレクション作品数はそこまで広げず
丁寧に展開をさせています。






例えば今期作品では
まるでアメリカの老舗ブランド、FILSONのダブルマッキノークルーザーのような
腰から上を二重にレイヤードさせたデザインのコートがあります。


FILSONであれば”アウトドアの原点!!”というヘビーでタフな作りでありますが、
A Kind of Guiseは優しいベージュを基調に、裏地はオフホワイトのボーダー地で軽やかに、
衿にはムートンを付け少しゴージャスに味付けされた独自な存在感のコートになっているんです。







過度なデザインではなく、
定番的と言えるものを少しモダンにしていく、
私はこれがこのブランドの持ち味だと思っています。